体のお悩みについてご相談を受けたとき、何はともあれ「低血糖」のお話をさせていただくことが多いです。
低血糖の改善は、体調改善のベースにあるとても大事なことだからです。
でも、なかなかピンとこないですよね。今日は「低血糖」って何なのか解説します。
私が「低血糖がありそう」「低血糖コントロール」‥というと、「私は糖尿病ではない」「血液検査では問題なかった」と言われることがあるのですが、ここで言っている「低血糖」は、糖尿病とはあまり関係ありません。
疾患として診断されることもないので、気にしたことがないという人も多いです。
という私も、分子栄養学を学ぶまでは、その一人でした。
すべての不調は低血糖の海に浮かんでいる
ライナスポーリング
低血糖を改善することが、治療のファーストステップということです。
まずは血糖値を安定させることで、本来の自分の状態が見えてきます。
血糖値とは
血液中のブドウ糖の量を示す値です。
食べ物を食べることで、血糖値が上がるということは、割とみなさんご存知です。
食事による血糖値の上昇は、2時間程度続きます。
1日3食だと、2時間×3食=6時間は、食べ物で血糖値を維持できることになります。では、24時間中の残りの18時間はどうなっているのでしょう?
残りの18時間は、貯めておいた糖を使ったり、タンパク質や脂肪から糖を作り出すことで血糖値を維持しています。
人間にとって血糖値の低下は、命を脅かされる危機。
食事を摂らない時間帯でも、あの手この手で、常に一定以上に血糖を維持しようとします。
血糖値を上げるためのホルモン
血糖値を下げる働きがあるのは、インスリンだけですが、血糖値を上げる働きをするホルモンはいくつもあります。
人間の進化は飢餓との闘いだったからね
血糖を上げるホルモン
コルチゾール ・アドレナリン ・ノルアドレナリン ・グルカゴン ・成長ホルモン
これらのホルモンは、血糖値を上げるだけでなく、色んな反応を引き起こします。
例えば、
コルチゾール
タンパク質を糖に変えるスイッチの作用があるので、筋肉を減らします。そして、コルチゾールが多い状態が長い期間続くと、脳へ悪影響をきたしたり、副腎からコルチゾールが適切に出ない状態になっていきます。(副腎疲労)
アドレナリン、ノルアドレナリン
戦うためのホルモンなので、心拍数の増加や筋肉のこわばり、イライラ、不安感、恐怖心などがあらわれやすくなります。
こんな症状は低血糖が原因かも
- イライラ、不安
- マイナス思考や思考停止
- 首肩、背中のコリ
- 多汗
- パニック発作
- 片頭痛
- 便秘/下痢
- 動悸
- 吐き気
これは一例ですが、自分の性格や体質と思っていることも、低血糖による症状だったということは珍しくありません。
特に、夕方は低血糖になりやすいので症状も出やすい傾向に。
低血糖を改善することで、体の心も楽になります😊
次回は、低血糖のケアの方法をお伝えしますね。
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